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インターネットコム株式会社と株式会社インフォプラントが行った調査によると、出会い系・メル友募集サイトの利用者のうち、「実際に会って関係が続いている」人が1年前より11ポイント増えたことが分かった。


2002年10月に行われた調査と比較してみると、「参加費が有料で本人確認制度も導入されているところ」を利用する割合が5ポイント増え8%、「参加費が有料で本人確認制度が導入されていないところ」の割合が2ポイント増え5%になっていた。いくらかの参加費を払って保障を得るという考えが浸透してきているようだ。

また、出会い系・メル友募集サイトで知り合った人との関係については、「実際に会って友達・恋人(婚姻)関係が続いている」が11ポイント増え14%だった。一方で「ほとんどが短期間のメールのやり取りで終わってしまう」「ある一部の人とはメールで仲良くしているが、ほとんどの人とは音信不通」も増えていた。


出会い系・メル友募集サイトなどで知り合った人と会うことについては、2002年の調査では0%だった「積極的に会いたい」という人が4%に増え、「一定期間メール交換をしたあとなら会ってもよい」という人が9ポイント増えた。「会いたくない」と答えた人は9ポイント減った。

これに加え、「出会い系・メル友募集サイト以外でも、恋人ができたり友達ができたということがあるか?」という質問には57%が「ある」と答えたことからも、インターネットを通じて人間関係を作るということそのものが定着してきた様子が伺えた。

出会い系・メル友募集サイトに対する意見としては、「やはり危険なイメージがある」(製薬会社/42歳)や「モラルのない人が多すぎる」(主婦/36歳)などの否定的な意見も見られたが、「2年の交際を経て再婚の予定」(在宅/42歳)や「様々な年齢層が利用しているから、相談ができる」(学生/16歳)など、肯定的な意見も寄せられた。うまく利用すれば利点もあるが、本人の心構えが必要なのは相変わらずのようだ。(調査協力:株式会社インフォプラント)


もう1つの見方。

出会い系サイトを規制する法律(インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)が、5月16日の衆議院本会議に続き6月6日の参議院本会議でも可決され成立した。法律の是非論はさておいて、携帯電話を持っていれば誰でも簡単に出会い系サイトに遭遇する今の現状で、娘を持つ親の率直な感情をつづってみた。

 ネットがもたらすダイナミックでリベラルな接続性と、いつでもスタンバイ可能な携帯電話の組合せは、男女が知り合う機会や場所を提供するのにうってつけの“触媒”作用をはたす。ただ、そういった利便性の影には、いつの時代も暗黒面が顔をのぞかせ、犯罪を誘発する舞台にもなる。

 普段はそういった世界とは無縁な我が身なれど、年ごろの娘を持ち、携帯電話の最新機種を持たせている現実に我に返り、出会い系関連の情報に耳と目を傾ける。するとどうだ。この世界では、少女買春が横行し、凶悪事件にまで発展した例は枚挙にいとまがない。

 普段はおぞましいとばかりに即刻削除してしまう携帯電話のそれらしきメールのURLを、おっかなびっくりクリックしてみれば、「ゆり 15歳 中学生とHはいかが? 4万円」と具体的な金額まで提示して春を売ろうともちかけるメッセージが溢れ出す。


▲携帯電話には、無差別に「未承認広告」メールが舞い込む。出会い系サイトへの誘惑は身近なところにも溢れている

 「まさかうちの娘に限って」とは、親の発する常套句。それでも勇気をふるって娘に問いただしてみると、「なにをバカなことを言うか」と一喝されてシュンとなる。それはそうだ。学校、勉強、部活、塾、習いごとと、父親には到底マネできない過密なスケジュールに追い立てられる娘に、エンコー時間が持てようか。

 だが、ふと考えた。父親は、興味本位でいろいろなことに首を突っ込みたがる多感なティーンエイジを過ごしてきた。親にだまって夜の街に繰り出し、暴走族に首をつっこみかけた。もう時効だと思うが、ロックバンドでは興味本位でドラッグに触れる機会もあった。学生運動に情熱を傾ける友人に誘われるがままに、アジトに顔をだしたりもした。

 その血を引いた我が娘、携帯電話という身近なお手軽ツールから溢れ出る情報に興味本位でフラフラと足を踏み入れないという保証はどこにもない。「そんなサイトにアクセスするな」などと言っても無駄だ。情報は迷惑千万「未承認広告」で無差別に飛び込んでくる。娘の部屋からかすかに聞こえる携帯電話の振動音直後「また、変なメールだ」と発するその声に、“いまそこにある危機”を感じずにはいられない。

リベラル派は言うだろう。自分の子供が信じられないのか、子供にもコミュニケーションの自由はある、と。だが、言うのは簡単なれど、多くの親は自分の子育てに迷い挫折しながら、疑心暗鬼のカタマリとなって家の中を這いずり回る。子供は大なり小なり親の目を盗んで成長するのだ。

 もちろんこの法律の欠点も理解している。出会い系サイトとは何をもってそう規定するかあまりにも漠然として、官憲の出過ぎた権力が不気味な影をちらつかせる。有事の際は、サーバーからログが押収されるのだろうか? 通信の秘密はどうなる? プライバシーはどうなる? 表現の自由はどうなる? そのすべてにおいて、官憲の側に歯止めがない。都合の良い解釈ができるあいまいな部分からは、さじ加減1つでえん罪をも誘発する危険をはらんでいる。

 だが、私は、ひとりの親としてあえて言う。携帯電話のメモリー領域を出会い系サイトの情報が埋め尽くす、今の現状が改善されのであれば、この法律には賛成だと。だが、官憲の暴走行為を見張ることだけは忘れてはならない(著:山崎潤一郎)

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