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金が人の人生を変えた例は数限りない。妻を殺せば1億の保険金が手に入る。だが自分が殺してはイミがない、他殺にするには…と歪んだ悩みに頭を痛める夫が活路を見出したのはインターネットの掲示板だった。 埼玉県鴻○市でビデオのダビング業者を営む西本信二(仮名)36歳は「経営不振を指摘された事が頭に来てやった。悪い事をしたと思っている」と語っている。果たして経営不振だけが動機だったのだろうか。 西本は24歳の時、当時26歳の美奈子さん(仮名)と結婚した。幼なじみの遅い春というやつで、一人っ子の美奈子さんのもとへ婿入りした。ふらふらしがちな三男坊の西本が片付いたという事で家族も安心していた。だが当の本人は家業は妻の美奈子さんに仕事を任せて、遊び歩くようになった。 時代はビデオからDVDへとメディアの変換期にあたっていた。海外でのプレスにまだ二の足を踏んでいるメーカーからの仕事を請けるためには、設備投資をしなくてはならない。そのための投資の金もあったが、クライアントとの飲み代も多く、西本自体もそうなのだが、この入り婿の傍若無人な金使いには西本家ともども従業員も閉口していた。そのため、他のダビング工場へ移る者も出始めていた。
メールでのやりとりが頻繁に交わされる。美奈子さんは機械音痴だが、メールくらいは開いて見れる。メールのやりとりは時間を決めでやり、終了後は削除された。美奈子さん殺害の計画を思いついてから、西本はあまり外に出ず、ダビングの仕事を手伝うようになった。それは、美奈子さんの一日、あるいは一週間の行動を調べるためだ。 何時に業者からの納品を受け、何時に買い物に行ってなど細かいところまで観察した。不平不満をこぼしながらも仕事を手伝ってくれるという事で美奈子さんは嬉しかった。 美奈子さんが一人になるのは従業員が帰って食事を作るまでの間。これ以外は常に誰か人がいる。もちろん小島にメールする。美奈子さんの顔を知らないので顔写真もふざけたふりをして、最近撮った写真をすでに送ってある。美奈子さんは、一度空き巣に入られてから西本さんが家の中にいても鍵をかけるようにしていた。田舎だからと油断していられないほど物騒になってきているのである。
体を痙攣させている美奈子さんを見るとヤリたくて仕方なくなる。強引にパンツをずらし、押し倒して股を開き突っ込んでいる。グニュッと入る。苦痛に歪む顔、ああ、快感。そんな小島の凶悪な癖がわずかなスキを作った。首に入れた力を弱めたのだ。美奈子さんはありったけの声で悲鳴を上げた。その悲鳴を聞きつけた近所の人たちに取り押さえられ、小島は逮捕される。
小島は逮捕当時、強盗目的の犯行であるといっていた。だがO宮市に住む小島が何も鴻○市で犯行に及ぶ必然性が見られない事からさらに追求が続き、殺害を依頼された事を告白した。1億円に目がくらんだ西本もほどなく逮捕された。見ず知らずの人間が出会えるネットの掲示板が生んだ殺人事件。美奈子さんが亡くならなかった事がせめてもの救いである。もちろん報道ではレイプについては一切ふれられていない。インターネットのメールで殺人の依頼をする事だけが大きく取り上げられていた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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